金属の表面にクロム(Cr)を拡散滲透させ、クロム拡散滲透層を生成させる表面処理です。
耐摩耗性、耐焼き付き性、耐食性等の特性を有し、優れた効果を発揮します。
クロマイジング(クロコート®)処理されたオーステナイト系ステンレスは、重油及び石炭焚きボイラーでの低融点燃焼灰による高温腐食に対し大きな抵抗力を有します。
重油焚きボイラーの高温部防振材の耐食テスト結果
クロマイジング(クロコート®)処理された金属は、大気中で高温化にさらされるとCrが酸化し、最表面にCr2O3の被膜を生成します。
この被膜が酸素の侵入を抑制することで素材の酸化を防ぐことが出来ます。
また、炭素製品の高温酸化による減肉効果にも効果があります。
クロマイジング(クロコート®)処理された金属は、硝酸やアルカリに対して優れた耐食性を有し、海水、石油、溶融青化物、溶融塩化物に対しても耐食性良好です。